営業マンの仮面を被ったギャンブラー
素行調査をお問い合わせした経緯
不動産会社の部長さんからのご依頼です。
とある社員さんから部長さんに「課長がよく外回りの営業に行っているのに、売上が上がらない。社員達の外回りの数も増えていて、内勤業務に手が回らない。課長に相談しても、忙しいから社員達の中で完結してくれないかと言われた。」と相談があったそうです。
社員からも残業が多くて体力的にも精神的にも辛いと直に相談を受けていた事もあり、その後数日間、部長さんが課長の様子を確認し、慎重に調べてみたら、とても忙しそうにしている訳でもないのに、社員の言う通り、よく外回りに行っていて、直帰で帰ることも多かったそうです。
業務量と売上が見合っていなかったこともあり、もしかしたらサボっているのでは?と思い、依頼に至ったそうです。
素行調査依頼者の情報
勤務年数 | 部署 |
13年 | 営業部署 |
依頼会社
会社概要 | ||
不動産事業会社 |
対象者
年齢 | 性別 | 職務 |
40代 | 男性 | 課長 |
依頼者ヒアリング内容
依頼目的 | ・社員の勤務時間中の素行調査 |
必要証拠 | ・勤務時間中の行動実態 |
調査期間 | ・5日間 |
調査方法 | ・張り込み・尾行 |
調査概要
調査事前準備
調査日時は、部長さんが対象のスケジュールを確認し、怪しそうな数日間をピックアップしていただきました。基本は9時出勤で、いつもくる時間は決まっていたので、その時間に合わせて本社ビル前にて待機しました。
本社ビルは出入り口が3ヶ所あったのでそれぞれの待機場所を確認し、どこから来てもわかる場所にて待機した。移動手段は徒歩のみと聞いてはいましたが、念の為折り畳み自転車も用意してどの移動手段になっても追えるように、しっかりと事前準備をしました。
調査開始
調査スケジュール
本社ビル前から調査開始。
本人が会社最寄り駅方面から、徒歩にて本社ビルに向かっているところを確認する。
本人は本社ビルに入り、エレベーてーで事務所のある5階に上がる。出勤した様子である。
これまで、本人の行動はみられない。
これまで、本人の行動はみられない。
本人が単身で本社ビルから出てくる。
本人は本社ビルの最寄駅方面に歩く。
本人は最寄駅に入り、その後改札を通って電車に乗る。
電車で隣の駅に到着し、降りる。そのまま改札を出て駅周辺を歩く。
本人は定食屋に入る。
本人は定食屋を出る。その後駅と反対方向に歩き出す。
本人はパチンコ店に入る。
本人はパチンコを遊戯している。
これまで、本人の行動はみられない。
本人は同パチンコ店を退店する。その後駅方向へと歩く。
本人は、駅に到着すると、本社ビル最寄り駅方面の電車に乗る。
本人は、本社ビル最寄り駅に到着すると、降りる。その後改札を通り会社方面へと歩く。
本人は本社ビルに到着し、エレベーターで5階に上がる。事務所に戻った様子である。
これまで、本人の行動はみられない。
本人が単身で同本社ビルから出てくる。
本人は本社ビルの最寄駅方面に歩き、改札を通る。その後新橋行きの電車に乗る。
本人は新橋駅で降りる。その後、本人は新橋駅付近の飲み屋街を歩く。
本人は単身で居酒屋に入る。お酒を飲んでいる様子である。
男性が同居酒屋に入り、本人と合流し同じ席に着く。
本人達はお酒を飲んでいる様子である。
これまで、本人達の行動は見られない。
本人達は同居酒屋を出る。その後本人達は歩き、スナックに入る。
これまで本人達の行動は見られない。
本人達が同スナックから出てくると、新橋駅方面に歩く。
本人達は新橋駅で別れ、本人は自宅方面の電車に乗る。
本人は自宅最寄駅に到着する。その後改札を出て自宅方面に歩く。
本人は自宅に到着する。
依頼者の申し立てにより、本日の調査を解除する。
調査日の対象の予定を確認すると、、
後々、ご依頼者さんに確認したところ、本人の当日のスケジュールは夕方外回りに行ってから直帰となっていたそうです。退勤時間も特に申請もなかったため18時の定時退社で間違いないとのことでした。
ですが、実際は外回りと出た後は営業先にいく様子もなく、新橋駅で飲んでいる様子でした。
別日には、、、
別日には、朝取引先に直行で行くため11時出社すると申告があった日を調査しました。
本人自宅前にて張り込んだところ、10時を過ぎても家から出てこず、10:30に本人が家を出ることを確認しました。本人はそのまま会社方面に向かい、11時に出社した様子でした。
会社についてからも15時頃には会社を出て、居酒屋に行き、ビールを飲んでいることを確認しました。その後パチンコ店に入り1時間後に退店し、会社に戻る様子を確認しました。
調査報告
完成した報告書をご依頼者様にお渡しすると、やっぱりか〜と仰っていました。度々、出張や外回りにばっかり行っていて、内勤業務をさほどしていない様子が目立ってきていたこともあり、段々と不信感が増していたそうです。
昔はそんなこともなく真面目に働いてくれていたのに、まさかこんなに怠けた人間になるとは、、、と呆れられてました。
ご依頼者様が日報等を確認すると、業務内容と行動が見合っていなかったそうです。これからはもう一度管理体制を整えて社員の働き方を考え直さないといけないと気づくことができました。と仰っていました。
ご依頼者様は、報告書を持って取り敢えず、顧問弁護士と相談して今後の処分を考えますとのことでした。その間、本人には会社にいても周りの士気が下がりいいことがないので、一旦有休消化にて休んでてもらうことにしたそうです。
アフターサポート
その後、本人に報告書を見せたところ、本人は今まで業務中にサボって、遊びに行ったり無断で早帰りしたりしていた事を認めたそうです。
理由を聞くと、部下達が頑張ってれているから、疲れもあり、少しくらいサボってもいいだろうという安直すぎる考えから、日に日にサボり具合がエスカレートしていき、ガッツリサボる様になり、サボり癖がついてしまったそうです。また、本人が自白したそうですが、以前に休日出勤と言って出勤し、実際は勤怠を付けてから遊びに行っていたこともあったそうです。
本人には有休消化にて1週間ほど休んで貰った後、弁護士と話した結果、本人は懲戒解雇の処分にすることとなったそうです。この結果に対して本人は素直に懲戒処分を受け入れたとのことでした。さらに、この一連の流れは本人のご家族も知らなかったようで、奥さんはブチギレて離婚してくれと言われているそうです。
その後、本人がいた課は課長も変わり、士気が戻り活気が出て、ぐんぐんと売上を伸ばしているそうです。
「少しくらいならバレないし大丈夫だろう」という気持ちから、バレないことが自信に繋がってしまい、繰り返し起こしてしまいます。勤務中にサボるなんてもってのほかですよね、。少しの過ちが今回の対象者のように自身の家庭も壊してしまう、ということを考えられなかったのでしょうか、、、?
ご依頼頂いた企業様の益々のご発展をお祈りしています。
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