怪我の隠蔽と不正受給とアルバイト
素行調査をお問い合わせした経緯
建設会社で働いている正社員の男性が、建設現場に出た際に高所から落下し、その際に周囲にあった道具や木材などで足を負傷してしまい、労災が降りて治るまでは休職となったそうです。
医者からは1〜2ヶ月すれば完治するだろうと聞いていましたが、本人は2ヶ月すぎても職場復帰はしなかったので、不思議に思った上司が現状確認の連絡を入れても電話に出なかったり、返信が返ってくることが夜中だったことが増え、少し疑問に思っていたそうです。
また、ある日知り合いの大工から休職中の社員を駅で見た時に、その時は普通に歩いていたということを聞き、もしかしたら治っているのにも関わらず、休み、不正受給しているのではないかと思い、依頼に至ったそうです。
素行調査依頼者の情報
勤務年数 | 部署 |
3年 | 建設営業 |
依頼会社
会社概要 | ||
建設事業会社 |
対象者
年齢 | 性別 | 職務 |
20代 | 男性 | 現場監督 |
依頼者ヒアリング内容
依頼目的 | ・不正受給の疑いがあり、行動の実態を調査したい |
必要証拠 | ・不正受給の証拠 |
調査期間 | ・5日間 |
調査方法 | ・張り込み及び、尾行 |
調査概要
調査事前準備
実家に住んでいるという情報は頂いていたので、自宅一軒家の前にて待機。入口玄関を確認しました。裏口は無かったため、玄関を確認できる場所にて待機しました。
本人は徒歩で出るのか、自転車で出るのか分からなかった為、どちらにも対応できるように自転車の準備もし、万全な体制で備えました。
また、最寄駅までの道も道路沿いを通るルートや、公園内を通るルートがあるため、どこのルートを通っても追跡できるように、事前に確認し、一番最適な場所にて張り込みを開始しました。
調査開始
調査スケジュール
本人自宅(一軒家)の前から張り込みを開始
これまで本人の行動は見られない
これまで本人の行動は見られない
本人が単身で出てくる。最寄駅の方向へ徒歩で向かっている
本人はレストランに到着し、裏口から入る
同店の中の様子を確認すると、注文を取ったり料理を運んだりと働いている様子である。
本人は同店の裏口から出てくる。その後、自宅方向に歩いて向かっている
本人は自宅に到着する
本人は自宅を出て最寄駅方向に歩く。尚、服装は先ほどとは変わっている
本人は最寄駅に到着し、上野駅方面の電車に乗る
上野駅に到着。本人は電車を降り、改札を出た端のところで立ち止まっている
友人らしき男性と合流し、本人達は繁華街の方面へ歩いて行く
本人達は付近の居酒屋に入る
これまで本人達の行動は見られない
本人達は同店から出る
本人達は2件目の居酒屋に入る
本人達は同店から出る
本人達は上野駅方向に歩く
本人達は改札内で別れる。本人は自宅最寄り駅方向の電車に乗る
本人は自宅最寄駅に到着する
本人は改札を出てコンビニに入る。プリペイドカードと水を買い、コンビニを出て自宅方面に歩き出す
本人は自宅に到着する
ご依頼者様の申し立てにより、本日の調査は解除する。
歩行困難なはずなのに・・・
ご依頼者様が聞いていた状況では、本人は歩行困難な状態で歩けても、松葉杖が必要と聞いていたそうですが、尾行をしたところ、松葉杖もなしで足を引きずるなどの様子もなく普通に歩けていることを確認しました。
休職期間にも関わらず・・・
休職期間は働けない状態のため、バイト等就業をしてはいけないのがルールなのですが、最寄駅付近の飲食店にてアルバイトをしていた様子でした。これにて不正受給をしていることが発覚しました。
この他にも・・・
今回、ピックアップした日の他にも、最寄駅付近の飲食店バイトの他に、カメラマンとしても動いていることが分かりました。新宿御苑などの公園に出向き、被写体の方をいくつかのスポットで撮っている様子でした。また、撮影をしていない時には近くにいた子供たちとサッカーをして遊んでいる様子も確認しました。
調査報告
実態としては、足の怪我は治っており、労災の受給を受けながらも就業しているという証拠をしっかりと取ることができました。
今回、完成した報告書をご依頼頂いた企業様に提出致しました。対象の社員は仕事では、テキパキ動いて積極的に行動してくれて売り上げに貢献している社員で、今後昇格も考えていて期待していた社員だったそうで、まさか怪我が治っているのに職場復帰せずにアルバイトをしたりしていたとは、、とかなり衝撃を受けている様子でした。
ですが、今回の事が分からないまま職場復帰して昇格するという重大な過ちを犯す前に、ちゃんとした事実がわかって良かったです。と仰っていました。
アフターサポート
今回、対象の社員とは話し合いを行い、会社の人手不足もあった為、今後の昇格は無しという条件で解雇には至らなかったそうです。今後は、不正受給をしていた分はしっかりと返金して完済するまでは、現場には出ずに内職業務を行なってもらう方向に決定しました。と連絡をいただきました。
今回のことを社内共有もしっかりと行い、対策を整えて今後同じ様なことがない様にしっかりと見直し、教育をするきっかけになったそうです。
対象の社員は、カメラマン業務はただの趣味で金銭のやり取りは行なっていないとの事で、最寄駅付近の飲食店のアルバイトは会社から話を通したところ、労災の受給をしていた事を隠して働いていたことが発覚し、その場で解雇になりましたとの事でした。
また、ご依頼頂いた上司の方からは、今回の調査がバレずに証拠もしっかりと抑えられたり、金額面のことから大変ご満足いただけた様で、個人的にでも、周りで困っている人がいたらすかさず弊社を紹介します!と言って頂けました。
ご依頼頂きました企業様の益々のご発展をお祈りしております。
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