通勤中の事故から分かるダブル不正受給の事実
素行調査をお問い合わせした経緯
電車通勤をしていた社員が、通勤の際に駅の階段で滑って転倒し、脊髄の骨折をして全治6ヶ月の怪我を負ったそうです。当日は雨が降っていて濡れており、本人は急いで駆け降りていたところ転倒したそうです。
通勤中の事故だった為、労災が降りることとなりました。
ですが、他の社員がプライベートで用があり、不良社員が入院している病院に行った際に、不良社員が退院しているところを見かけたそうです。
その見かけた社員は部署が違うこともあり、特に気にしていませんでしたが、1ヶ月ほど経った時に不良社員がいる部署に用があって行った際、怪我で休んでいる事を聞き、そこで退院している所を見たと言われて、不思議に思い、調査に至ったそうです。
素行調査依頼者の情報
勤務年数 | 部署 |
12年 | 企画部署 |
依頼会社
会社概要 | ||
服飾事業会社 |
対象者
年齢 | 性別 | 職務 |
30代 | 女性 | 社員 |
依頼者ヒアリング内容
依頼目的 | ・不正受給の疑いがある為、素行調査をしてもらいたい |
必要証拠 | ・退院した証拠 |
調査期間 | ・5日間 |
調査方法 | ・張り込み及び、尾行 |
調査概要
調査事前準備
本人自宅マンション前にて待機をしました。出入り口は正面入り口と西側にある裏口を確認しました。また、免許は持っていないと聞いており、自転車で出てくる場合にも備えて自転車の準備をしました。
最寄り駅まで、徒歩で行く場合と自転車で行く場合の路地や、大通りの道を確認しました。
自宅マンション前は車通りも少なく、車からの張り込みは難しかった為、遠隔隠しカメラを使用し、本人が出てきてもキャッチできる場所にて待機をしました。
調査開始
調査スケジュール
本人自宅マンション前から調査開始。
これまで、本人の行動は見られない。
本人が自宅を出る。本人は自宅近くにあるパチンコ屋に行く。
これまで、本人の行動は見られない。
本人はパチンコ屋を出て、隣にあるスーパーに入る。
本人は買い物をしている。(惣菜、酒を購入している様子である)
本人は買い物袋を持ってスーパーを出る。
本人は自宅マンションに到着する。
これまで本人の行動は見られない。
依頼者の申し立てにより本日の調査を解除する。
本人自宅前マンションから調査を開始する。
これまで本人の行動は見られない。
本人は徒歩にて自宅を出て、最寄り駅方向に向かう。
本人は最寄り駅に到着し、池袋方面の電車に乗る。
本人は池袋駅にて降り、改札を出て歩く。
本人は雑居ビルに入り、エレベーターで5階に行く。
確認すると5階には美容室が入っており、本人は美容室に入ったと思われる。
これまで本人の行動は見られない。
本人は同ビルから出てきて、付近のカフェに入る。
本人はカフェでコーヒーとサンドウィッチを食べている様子である。
本人はカフェを出て、駅方向に向かって歩く。
本人は駅付近のお店を回った後、駅内のお店にてショッピングをしている。
本人はショッピングをしている。
本人は池袋駅内に入り、改札を通り自宅方面の電車に乗る。
本人は自宅最寄駅に到着し、ロッカーに荷物を預ける。その後、先日と同じパチンコ店に入る。
これまで本人の行動は見られない。
本人が同店を出る。ロッカーに荷物をとりに行き、その後自宅方向に歩く。
本人はコンビニエンスストアに立ち寄り、買い物をしている様子である。(ビール、お菓子を購入している様子である)
本人は自宅マンションに到着する。
これまで本人の行動は見られない。
依頼者の申し立てにより、本日の調査を解除する。
入院していたはずが、、、
会社には、車椅子で入院していると伝えていたそうですが、実際に調査してみると入院している様子はありませんでした。車椅子も使用していなく、歩き方もぎこちない歩き方でもなく、至って普通に歩いている様子でした。
ほぼ毎日パチンコ店に、、、
今回ピックアップしたのは1日目、2日目でしたが、別日には朝早くから閉店間際までパチンコ店にいる様子が伺えました。また今回の調査で、ほとんど毎日パチンコ店に通っていることが分かりました。
調査報告
完成した報告書を、企業様に提出しました。報告書を読みながら、やっぱりか、と仰っていて聞くと、実はこの事故をきっかけに、交通費の定期代を不正受給をしていたことも発覚していたそうです。本人には泳がせておいて、今回の事と同時に知らせますとの事でした。
また、本人がパチンコにはまっているとは思っていなかったそうで、意外な一面を知ってびっくりしましたと仰っていました。
職種柄、労災が降りることは滅多にないだろうと思っていましたが、意外なところにも危険性があるんだということを改めて学べて良かったですと仰っていました。
アフターサポート
ご依頼頂いた企業様から後日、本人に報告書を見せて謝罪をもらったそうです。労災にて不正受給していた分と、交通費にて不正受給していた分を合わせて返金してもらうことになったそうです。
また、交通費の不正受給について本人から事実を聞き、1年程前から嘘を行って申請していました。と自白したそうです。
今後は今回の不良社員については2つの不正受給をした為、解雇とし、会社の今後の体制、制度についてももう一度しっかりと向き合うきっかけになりました。とご連絡を頂きました。
労災の不正受給に交通費の不正受給、、。バレないでいると悪いことをしている自覚がなくなって、簡単に手を出してしまうのでしょうか・・?
ご依頼頂いた企業様の益々の発展をお祈りしています。
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